○議長(阿多己清君)
ただいまから令和3年第2回
霧島市議会定例会を開会します。直ちに本日の会議を開きます。
△ 諸般の報告
○議長(阿多己清君)
議事に入ります前に,諸般の報告をします。お手元に「議長等の出席した主な行事について」「
地方自治法第180条第1項の規定に基づく
市長専決処分の報告2件」「令和2年度霧島市
一般会計予算の繰越しに関する報告について」「令和2年度霧島市
公営企業会計予算の繰越しに関する報告について」を配付しておりますので,後ほど御覧ください。以上で,諸般の報告を終わります。それでは,お手元に配付しました
議事日程に基づき,会議を進めてまいります。これより議事に入ります。
△ 日程第1
会議録署名議員の指名について
○議長(阿多己清君)
日程第1,
会議録署名議員の指名についてを議題とします。16番,
仮屋国治議員,17番,
松元深議員,以上2名を指名します。
△ 日程第2
会期の決定について
○議長(阿多己清君)
次に,日程第2,
会期の決定についてを議題とします。お諮りします。今定例会の
会期は,本日から令和3年7月1日までの28日間としたいと思いますが,これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と言う声あり]
御異議なしと認めます。したがって,
会期は,本日から令和3年7月1日までの28日間と決定しました。
△ 日程第3 報告第2号
専決処分した事件の報告について(霧島市
税条例等の一
部を改正する条例の
専決処分について)から
日程第23 議案第66号 令和3年度霧島市
一般会計補正予算(第4号)について
まで
一括上程
○議長(阿多己清君)
次に,日程第3,報告第2号,
専決処分した事件の報告について(霧島市
税条例等の一部を改正する条例の
専決処分について)から日程第23,議案第66号,令和3年度霧島市
一般会計補正予算(第4号)についてまで,以上21件を一括し,議題とします。提案者の説明を求めます。
○市長(
中重真一君)
はじめに,
新型コロナウイルス感染症につきましては,全国的な
感染拡大が続く中,
鹿児島県内においても,4月下旬からの約1か月間で,1,000人を超える感染者が確認されるなど,急激に感染が拡大しました。本市におきましても,4月から5月にかけて200名を超える感染者が確認されており,また,市内でも複数の
クラスターが発生するなど,予断を許さない状況が続いています。5月7日には,県の
感染拡大の
警戒基準が
ステージⅢへ引き上げられたことに伴い,同月10日から23日までの2週間,本市を含む3市2町の飲食店に対して営業時間の短縮が要請されました。要請後,繁華街の人流は一定程度抑制されたものの,引き続き,
感染拡大に対する強い警戒が必要であると判断したことから,同月19日に,私と下
鶴鹿児島市長で
塩田知事を訪問し,両市で実施されている飲食店への営業時間
短縮要請を2週間程度延長するよう要望するとともに,今後の
感染拡大防止対策について意見交換を行いました。翌20日には,県の
警戒基準ステージⅢの継続が決定されるとともに,本市と鹿児島市の飲食店に対する営業時間
短縮要請が6月6日までの2週間延長されたことから,本市としましては,県が本市の飲食店に支払う協力金のうち,延長された2週間分の協力金の1割を本市が負担することと,併せて,今回の営業時間
短縮要請により大きな影響を受けるにもかかわらず,県の協力金の対象とならないタクシー・
運転代行事業者や
飲食店取引事業者に対して給付金を給付することとし,5月26日に
専決処分を行ったところです。なお,6月7日以降の対応につきましては,現在,本市の
感染状況を踏まえながら,県と協議を行っているところです。本日,この会議後も知事と協議をする予定となっております。
新型コロナワクチン接種につきましては,
姶良地区医師会や市内各
医療機関の協力の下,順次接種を進めているところであり,3月には
医療従事者等への接種を,4月からは65歳以上の方への
個別接種を開始しています。また,
集団接種につきましても,
イオン九州株式会社の協力により,
イオン隼人国分ショッピングセンター1階スペースを
接種会場として,6月2日から接種を開始したところです。本市におきましては,6月3日現在の
ワクチン供給ベースで,対象となる65歳以上の方の約35%が1回目の接種を終える見込みであり,
関係機関の協力により順調に進んでいるものと考えています。市民の皆様には,改めて,
日常生活での基本的な
感染症対策を心掛けていただくとともに,職場においても,勤務時間・休憩時間を問わず,マスクの着用を含めた
感染防止対策の徹底をお願いします。また,事業者の皆様におかれましては,体調が優れない方が気兼ねなく休暇を取得できる環境の整備など,職場での
感染拡大防止に御協力をお願いします。それでは,令和3年第2回
市議会定例会の開会に当たり,現時点における
市政運営の
状況報告について申し述べますとともに,今回,提案しております議案等につきまして,その概要を御説明申し上げ,
議員各位を始め市民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。まず,
市政運営の状況につきまして,第二次霧島市
総合計画の施策体系に沿って御説明申し上げます。「産業の活力があふれ,交流と賑わいが生まれる
まちづくり」における,商工業の振興につきましては,
新型コロナウイルス感染拡大に伴う
経営支援策として実施した
感染防止対策及び
販路開拓などに取り組む
中小企業者等や,
地域経済の活性化に資する事業などに取り組む
通り会等を支援する,新しい
生活様式に対応した
ビジネス展開支援事業について,
中小企業者向けの一般型で213件,7,104万7,000円,
通り会向けの
団体応援型で20件,3,140万2,000円の交付を決定しました。同じく,資金の借入れを行った
中小企業者等に対して,借入金額の一部を助成する
新型コロナウイルス対策経営改善促進助成事業については,658件,4,799万9,000円の交付を決定しました。なお,
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化していることから,引き続き,本事業を実施する予定としており,今回の
補正予算に所要の経費を計上しているところです。また,6月1日には,
中小零細企業者や
経済団体,
金融機関等の代表で組織する霧島市
中小零細企業振興会議を開催し,
新型コロナウイルス感染拡大に伴う今後の
経済対策や
中小零細企業の振興策について協議を行ったところです。今後も引き続き,国や県の
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の動向を注視しつつ,
霧島商工会議所,霧島市
商工会等と連携を図りながら,必要な措置を講じてまいります。
霧島ブランドの確立と販路の拡大につきましては,5月14日に,本市と日当山西郷どん村物産館の
管理運営事業者である
株式会社無垢,本市産品等の
ブランド化を推進する
霧島ガストロノミー推進協議会の3者において,霧島市の観光・物産の振興に関する
パートナーシップ協定を締結いたしました。本協定を契機に,
ゲンセン霧島を始めとする魅力ある本市産品の
販路拡大や国内外での
知名度向上が図られるものと期待しています。
企業誘致と雇用の促進につきましては,昨日,
市教育委員会,
ハローワーク国分と合同で,
霧島商工会議所,霧島市商工会を訪問し,
市内企業の
雇用維持,高校生・大学生の採用枠の確保や求人票の早期提出を促す
要請活動を行ったところです。また,製造分野の人材需給のマッチングを図るため,
ハローワーク国分との共催による
合同企業説明会を,本日までの2日間,
国分シビックセンター多目的ホールにおいて開催しているところです。今後も引き続き,
関係機関と連携を図りながら,
企業誘致活動を展開し,雇用の安定的な確保に努めるとともに,高校生・大学生の
市内企業への就職率の向上に努めてまいります。
農林水産業の振興につきましては,
新型コロナウイルス感染拡大により,経営に影響を受けている
農林水産業者が,必要な資金を借り入れる際,一定期間の
利子相当分を補助する
農林水産業資金利子補給事業により,引き続き,
農林水産業者の経営の再建・継続等を支援してまいります。畜産業の振興につきましては,4月21日に開催された第28回
姶良春季畜産共進会において,若雌1区で,
福山地区の
岩﨑健次郎さんが,若雌2区で,同じく
福山地区の
東村辰二さんがそれぞれ最優秀賞一席を獲得され,さらに,
東村辰二さんが
グランドチャンピオンに選出されるなど,本市の
畜産農家の高い
飼養管理技術が実証された共進会であったと考えています。来年10月に
牧園地区で開催される第12回
全国和牛能力共進会に向けて,
飼養管理技術向上等を図るための
専門指導員による
巡回指導など
出品牛対策を継続するとともに,引き続き,
関係機関等と連携を図りながら,開催に向けた準備作業や
経済効果を高めるための方策等に取り組んでまいります。観光業の振興につきましては,昨年7月から実施している
修学旅行を対象とした,
スクールトリップin霧島!30,000人キャンペーンについて,5月末現在で既に218件,延べ2万2,285名分の申請があり,好評を得ていることから,対象者を更に1万人追加する予定としており,今回の
補正予算に所要の経費を計上しているところです。また,本年4月から,航空会社2社の職員2名を
地方創生アドバイザーとして受け入れており,早速,
修学旅行を始めとする
各種誘客活動や特産品の振興,本市の
観光素材の情報発信などの業務において,
民間企業のノウハウや知見を生かした取組を積極的に進めているところです。今後も引き続き,
新型コロナウイルスの
感染状況を注視しながら,県内や隣県を中心とした
修学旅行の更なる誘致など効果的な
観光客誘客事業等の実施に努めてまいります。なお,営業を休止していた
霧島高原国民休養地の入浴施設につきましては,改修工事が終了し,4月29日から営業を再開しました。早速,再開を待ち望んでいた
キャンプ場の利用者などから喜びの声を頂いているところであり,今後も引き続き,
指定管理者と連携を図りながら,快適な
利用環境を提供してまいります。次に,喜ばしい話題としまして,5月20日をもって営業終了となった
霧島国際ホテルについて,全国で
ホテル運営を手がける
株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメントが新たに同ホテルの運営を受託し,本日から宿泊客の受入れが開始されました。開業50年の歴史ある
老舗ホテルが引き続き運営されることにより,従業員の
雇用継続を始め,本市の重要な温泉郷の一つである
丸尾地区の更なる活性化が図られるものと期待しているところです。関平鉱泉水につきましては,販売の主力である20リットルと10リットル商品について,昭和58年の発売から親しまれてきた
パッケージデザインをリニューアルし,4月30日から販売を開始しました。先にリニューアルしたペットボトル同様に青色を基調とし,豊富なシリカを含有する同鉱泉水の特性を全面的に打ち出したデザインとしたことから,更なる
知名度向上や
販路拡大につながるものと考えています。
地域公共交通ネットワークの構築につきましては,隼人駅構内の
バリアフリー化を推進するため,JR九州が整備を進めてきたエレベーターやスロープ,多
機能トイレの設置などに対する支援を行ったところであり,3月13日からこれらの設備の供用が開始されました。また,
バス事業者の路線廃止に伴う代替策として,本年10月から実施する
隼人地域での
ジャンボタクシーを活用した
実証運行につきましては,運行時の
混雑緩和や
利用分散など3密を回避する取組を推進するため,車内の
混雑状況や
運行位置を
スマートフォンなどで即時に確認できるシステムを新たに導入する予定としており,今回の
補正予算に所要の経費を計上しているところです。今後も引き続き,市民の皆様が安心して
地域公共交通を利用できる環境の整備や利便性の向上に取り組んでまいります。「みどりあふれる快適で暮らし続けたい
まちづくり」における,
循環型社会の形成につきましては,(仮称)霧島市
クリーンセンター建設予定地において,敷地造成や市道付替工事を行うとともに,本年1月に行った入札公告に基づき,施設の整備・運営を行う事業者の選定を進めてまいります。また,
伊佐北姶良環境管理組合からの脱退につきましては,本年3月に,令和5年3月31日をもって本市が脱退すること及び
組合規約の一部を変更すること並びにその
財産処分について,組合を構成する本市,伊佐市及び湧水町の議会において可決され,4月15日に,
組合規約の変更について県知事の許可を得たところです。今後も引き続き,
組合構成市町間の合意に基づき,所要の作業を進めてまいります。
地球温暖化対策につきましては,地域と調和した
再生可能エネルギー発電設備の導入を更に促進するため,平成28年度に策定した霧島市
再生可能エネルギー発電設備の設置に関するガイドラインの一部見直しを行い,6月1日から施行しました。今後も引き続き,豊かな
自然環境,
生活環境,景観等の保全に十分な配慮がなされ,
地域住民の皆様や
関係機関の理解が得られた
再生可能エネルギー発電設備について,導入を促進してまいります。国道220号の整備促進につきましては,福山町福山から国分敷根までの亀割峠における土砂災害時の通行規制等の解消に向けて,国へ要望を行ってきたところであり,昨年9月には,市内の沿線地区自治公民館や関係団体で組織する期成会が,同年12月には本市と垂水市の
経済団体が,それぞれ国土交通省等へ要望活動を行いました。このような取組が実り,本年3月末に,延長約2.3㎞の区間にトンネルなどを含む新たな道路を整備する,亀割峠防災事業が,新規着手されることが決定しました。同区間が完成すれば,土砂災害等による交通への影響が大幅に低減し,
日常生活における安全性,利便性の向上が図られるとともに,本市を始め,大隅半島全体の産業・観光など経済活動の更なる活性化も期待されます。今後も引き続き,早期完成に向け,官民一体となって取り組んでまいります。地域情報化の推進につきましては,霧島市光ブロードバンド整備計画に基づく光ファイバー網の整備について,3月1日から第2期整備エリアにおいてサービス提供を開始したところであり,残る第3期整備エリアと溝辺地区については,来年4月のサービス提供開始を目指し,計画的に整備を進めてまいります。防災対策につきましては,近年,頻発する自然災害等に備えるとともに,避難所における
新型コロナウイルスを含む全ての感染症への感染リスク軽減を図ることを目的として,消毒液などの衛生資材や密集・密接を避けるための簡易間仕切り,非接触型体温計等の配備を進めてきたところです。今後は,
新型コロナウイルスの感染が拡大する中での避難所開設も予想されることから,これら配備した資材等を有効に活用しながら,避難所での更なる
感染防止対策に取り組んでまいります。また,昨年度から整備を進めてきた防災関連アプリ,きりしま防災・行政ナビの運用を4月1日から開始しました。このアプリを
スマートフォンなどにインストールすることにより,本市のハザードマップや避難所などの防災情報を始め,
新型コロナウイルス感染症や子育てなどの暮らしに関する情報を簡単な操作で入手できるほか,災害発生時には,避難情報などがプッシュ型で通知されます。さらに,外国語や音声伝達にも対応しており,障がい者や外国人等を含む市民が,多言語音声や文字により迅速かつ正確に防災情報を取得できることから,引き続き,アプリの周知と活用促進を図ってまいります。「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせる
まちづくり」における,医療体制の充実につきましては,
新型コロナウイルス感染拡大防止のため,昨年11月から市内の
医療機関における新規入院患者へのPCR検査費用に対して本市独自の補助を行っており,さらに,4月からは対象を拡充し,高齢者施設及び障がい者支援施設への新規入所者に対するPCR検査費用についても補助を開始したところです。今後も引き続き,
関係機関と連携を図りながら,
感染拡大防止に向けた医療体制の更なる充実に努めるとともに,迅速なワクチン接種に向けた体制の確保を図ってまいります。子育て環境の充実につきましては,議会を始め,市民の皆様の御意見を踏まえながら整備を進めてまいりました親子で楽しめる全天候型こども館が,いよいよ7月に供用開始となります。現在,屋内及び屋外の遊具設置作業が順調に進んでおり,また,運営内容等についても,公募型プロポーザルにより選定した運営事業者と最終的な協議を行っているところです。多くの市民の皆様に喜んでいただけるこども館となるよう,着実に準備を進めてまいります。「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育む
まちづくり」における,学校教育の充実につきましては,文部科学省のGIGAスクール構想に基づき,小学校1年生から中学校3年生までに配備する1人1台端末を活用し,児童生徒の個別最適な学びや協働的な学びを推進するため,学校職員のICT活用能力の向上に向けた研修の充実を図ってまいります。また,学校における
新型コロナウイルス感染防止対策につきましては,引き続き,国の学校保健特別対策事業を活用し,学校の規模や実態に応じた
感染防止対策を講じてまいります。国分図書館につきましては,
新型コロナウイルス感染防止対策として,非対面での貸出しサービスなどが可能となるシステムを新たに導入し,4月から運用を開始しました。今後も引き続き,インターネット予約の推進などに取り組み,新しい
生活様式に対応した図書館サービスの向上に努めてまいります。国民体育大会の推進につきましては,特別国民体育大会が令和5年10月7日から17日までの11日間,特別全国障害者スポーツ大会が10月28日から30日までの3日間を
会期として開催されることが決定したことから,3月30日に,市内の工業系の高校・大学4校の学生が製作した10基のカウントダウンボードの再点灯式を行いました。今後も引き続き,市民の気運醸成に向けた取組など,大会の成功に向けて着実に準備を進めてまいります。また,東京2020オリンピックの聖火リレーにつきましては,4月27日に,沿道の事業所を始め,多くの関係者の御理解と御協力を頂きながら,開催することができました。開催に御協力いただいた皆様に,改めて御礼申し上げます。「市民とつくる協働と連携の
まちづくり」における,市民参加による
まちづくりの推進につきましては,
新型コロナウイルス感染拡大に伴い,地区自治公民館・自治会の各種活動が開催中止や延期となる状況が続いていることから,今後の
感染状況を踏まえながら,安心して活動を再開できるよう,
感染防止対策に取り組む地区自治公民館への支援を行う予定としており,今回の
補正予算に所要の経費を計上しているところです。今後も引き続き,共生・協働の
まちづくりを進める上で,最も大切なパートナーである地区自治公民館長,自治会長の皆様と常に連携を図りながら,地域の活性化に取り組んでまいります。国内交流の推進につきましては,岐阜県海津市との姉妹都市交流50周年記念事業として,株式会社ソラシドエアが保有する飛行機に,両市のマスコットキャラクターのラッピングを施したアニバーサリー号が,4月24日から運航を開始しました。今後,鹿児島空港を始め国内の11空港,14路線で約1年半運航されることとなっており,本事業を通じて,両市が長年育んできた交流の歴史を全国に情報発信するとともに,同市との官民一体となった交流を更に深めてまいります。平和行政の推進につきましては,今回で58回目を迎えた国分基地特攻隊員戦没者慰霊祭を,4月22日に国分特攻碑公園内,特攻機発進の地及び溝辺上床公園で開催しました。今回の慰霊祭では,悲惨な戦争の記憶を若い世代へ引き継ぐための取組として,舞鶴中学校と溝辺中学校の代表の生徒さんから,「平和が当たり前ではない。後世に語り継ぐことが私たちの責務」と誓いの言葉が述べられました。戦争経験者が年々少なくなっていく中,未来を創る子供たちが,戦争経験者の生の声を聴くことができる貴重な機会として,こうした取組を継続していく必要があると改めて実感したところです。活力ある地域づくりの推進につきましては,本年4月1日から,過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法が施行され,従来の旧横川町,旧牧園町及び旧福山町に加え,新たに旧霧島町が同法に基づく過疎地域に指定されました。今後は,県が策定する過疎地域持続的発展方針等を踏まえながら,霧島市過疎地域持続的発展計画の策定を進めてまいります。「信頼される行政経営による
まちづくり」における,市民の視点に立った行政サービスの推進につきましては,本年2月に完成した牧園総合支所新庁舎の落成式を,5月6日に,地域の皆様や来賓の方々の参加の下,挙行しました。これまで高台にあった旧庁舎から,国道223号沿いの新庁舎に移転したことにより,来庁される皆様の利便性向上が図られるとともに,執務室のほか図書室や多目的室を配置した行政棟に加え,福祉棟も有する複合施設となったことから,幅広い世代に利用していただけるものと考えています。なお,旧庁舎につきましては,電子部品製造を手掛ける株式会社高山産業がまきぞの工場として操業するための準備が進み,6月15日には竣工式が行われる予定となっており,新たな雇用の創出や地域の活性化につながるものと期待しているところです。次に,本日提案しております
補正予算,条例等に係る議案につきまして,その概要を御説明申し上げます。まず,報告第4号,
専決処分した令和3年度霧島市
一般会計補正予算(第2号)及び報告第5号,
専決処分した令和3年度霧島市
一般会計補正予算(第3号)について,御説明申し上げます。
補正予算第2号は,本年度の
新型コロナウイルス感染症に係る本市の緊急対応策第3弾を講じるために必要な経費を計上したものです。歳入につきましては,事業に伴う国庫支出金及び
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を特定財源とし,財政調整基金からの繰入金を一般財源としています。歳出につきましては,民生費では子育て世帯生活支援特別給付金給付事業に係る所要の経費を,教育費では
修学旅行キャンセル料補助に要する経費を,それぞれ計上しています。その結果,歳入歳出それぞれ1億3,283万2,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ603億494万4,000円としたものです。
補正予算第3号は,
新型コロナウイルス感染症に係る本市の緊急対応策第4弾を講じるために必要な経費を計上したものです。歳入につきましては,事業に伴う国庫支出金及び
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を特定財源とし,財政調整基金からの繰入金を一般財源としています。歳出につきましては,民生費では,
補正予算第2号で予算措置した低所得のひとり親世帯を除くその他低所得者及び家計急変者である子育て世帯に対し,子育て世帯生活支援特別給付金を支給するために必要な経費を計上しています。商工費では,本市の飲食店に対する時短要請期間の2週間延長に伴い,県が飲食店に支払う協力金のうち1割分に当たる経費及び事務費を,また,飲食店の時短要請及びその延長に伴い,大きな影響を受ける事業者に対し給付金を給付するために必要な経費を,いずれも事業継続支援給付金給付事業の一環として計上しています。その結果,歳入歳出それぞれ2億4,804万8,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ605億5,299万2,000円としたものです。これらの
補正予算につきましては,
地方自治法第179条第1項の規定により,第2号については4月12日付けで,第3号については5月26日付けで
専決処分しましたので,同条第3項の規定に基づき報告し,承認を求めるものです。引き続き,議案第66号,令和3年度霧島市
一般会計補正予算(第4号)について御説明申し上げます。今回の
補正予算は,
新型コロナウイルス感染症に係る本市の緊急対応策第5弾を講じるために必要な経費や,国・県などから事業採択等の通知があった各種事業に要する経費のほか,国分運動公園陸上競技場のナイター照明ケーブルの改修工事に要する経費等を主なものとしています。歳入につきましては,それぞれの事業に対する
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を含む国・県支出金,市債等を特定財源とし,令和2年度からの決算剰余見込額の一部を一般財源としています。歳出の主なものとしまして,総務費では,
指定管理者及び地区自治公民館が行う感染予防対策支援に要する経費を,
農林水産業費では,降灰による農作物の被害軽減等を目的に施設整備を行う農業者の支援に要する経費を,商工費では,
新型コロナウイルス感染症により売上げ等が減少した
中小企業者等が借り入れた資金の借入金額の一部を助成するために必要な経費,誘客促進のために行う,
スクールトリップin霧島!30,000人キャンペーンの対象者1万人分追加に必要な経費を,教育費では,国の35人学級の導入及び特別支援学級の増加に伴う天降川小学校の教室不足に対応するため,高耐久型プレハブ校舎の設計業務に要する経費をそれぞれ計上しています。その結果,歳入歳出それぞれ2億6,323万3,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ608億1,622万5,000円としようとするほか,第2表で地方債の補正を行おうとするものです。そのほか,本日提案しております条例等に係る議案18件につきまして,その概要を御説明申し上げます。まず,報告第2号,霧島市
税条例等の一部を改正する条例の
専決処分について及び報告第3号,霧島市
都市計画税条例の一部を改正する条例の
専決処分については,関係法律により,令和3年度の評価替えに伴う土地に係る固定資産税及び都市計画税の税負担の調整の特例措置の適用期限の延長,軽自動車税の環境性能割の税率区分等の見直し等を行うほか,税負担軽減措置等の整理合理化等が行われたことに伴い,所要の改正を行うため,令和3年3月31日付けで
専決処分したものです。議案第50号,霧島市
固定資産評価審査委員会条例等の一部改正については,押印に係る規定を見直すことにより,行政サービスの効率的な提供を行うとともに,行政手続における市民の負担の軽減及び利便性の向上に資するため,所要の改正をしようとするものです。議案第51号,霧島市税条例の一部改正については,関係法律が公布されたことに伴い,税負担軽減措置等の整理合理化を行う必要があることから,所要の改正をしようとするものです。議案第52号,霧島市
国民健康保険税条例の一部改正について及び議案第54号,霧島市
介護保険条例の一部改正については,
新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した被保険者等に係る国民健康保険税及び介護保険料の減免措置に対して,国による財政支援措置が本年度も行われることに伴い,所要の改正をしようとするものです。議案第53号,霧島市
手数料条例等の一部改正については,関係法律が改正されたことに伴い,住民票の除票に係る写し及び戸籍の附票の除票に係る写しの交付等に関する手数料を規定等するため,所要の改正をしようとするものです。議案第55号,霧島市
工場等立地促進に関する条例の一部改正については,本条例の補助金の交付対象者を,事業者による工場等の新設等を支援する目的で用地を取得し,自らは事業運営を行わない者にも拡大するため,所要の改正をしようとするものです。議案第56号,溝辺都市計画事業麓第一
土地区画整理事業施行規程に関する条例等の一部改正については,関係法律等により,土地区画整理法施行令における清算金の利率に係る規定が改正されたことから,所要の改正をしようとするものです。議案第57号,霧島市営住宅の設置及び管理に関する条例及び霧島市営単独住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正については,老朽化した市営住宅の取壊しを行うため,所要の改正をしようとするものです。議案第58号,霧島市
指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正については,指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令により
指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等が改正されたことに伴い,新たに各種介護サービスの業務継続に向けた取組の強化及び
感染症対策の強化に係る規定等を設けるため,所要の改正をしようとするものです。議案第59号,霧島市
新型コロナウイルス感染症に感染した
被用者等に対する
国民健康保険傷病手当金の支給に関する条例の一部改正については,関係法律の改正により,
新型コロナウイルス感染症が,感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第6条第7項第3号に,新型インフルエンザ等感染症として位置付けられたことから,所要の改正をしようとするものです。次に,条例以外の議案について御説明申し上げます。議案第60号は,R2(繰)国分北小学校屋内運動場大規模改造工事(建築)について,1億7,380万円で福地建設株式会社と契約を締結しようとするものです。議案第61号は,小学1・2年生の児童に1人1台のタブレット端末を整備するため,1億5,539万1,568円でリコージャパン株式会社から取得しようとするものです。議案第62号は,溝辺学校給食センターの炊飯システムその他の厨房機器を更新するため,5,986万1,780円で鹿児島アイホー調理機株式会社から取得しようとするものです。議案第63号は,寄附金等を財源として,霧島市消防局北署に配備予定としている高規格救急自動車を購入するため,2,999万7,000円で鹿児島トヨタ自動車株式会社隼人店から取得しようとするものです。議案第64号は,霧島市牧園方面隊中津川分団安楽部及び霧島方面隊田口分団に配備している消防ポンプ自動車を更新するため,3,839万円で鹿児島森田ポンプ株式会社から取得しようとするものです。議案第65号は,霧島市隼人方面隊小野浜分団小浜部及び隼人方面隊富隈分団川尻部並びに福山方面隊第一分団大廻部に配備している消防小型動力ポンプ付普通積載車を更新するため,2,369万4,000円で鹿児島森田ポンプ株式会社から取得しようとするものです。以上,提案しております議案等につきまして,一括してその概要を御説明申し上げました。よろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして,提案理由の説明とします。
○議長(阿多己清君)
ただいま,提案者の説明が終わりました。この21件の議案に対する質疑は,次の本会議で行います。以上で,本日の日程は全て終了しました。次の本会議は6月14日の予定であります。本日はこれで散会します。
「散 会 午前10時42分」...